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法人税・消費税 迷いやすい事例の実務対応

¥2,057通常価格:¥2420

出版社
大蔵財務協会
判型
A5判 / 264ページ
ISBNコード
978-4-7547-2807-6
発刊日
2020/10/23

法人税・消費税 迷いやすい事例の実務対応

通常価格:¥2420

著者
坂野上 満 著

概要

本書は法人税及び消費税のグレーなところの取扱いをこのように考え、このように処理するということをテーマにしています。「グレーゾーンの取引」という変化球が投げられてきたときにそれを打ち返すためのコツは、法人税法における益金と損金がどのように規定されているかという、ごく、基礎的なところを理解し、それを深く掘り下げて応用することに尽きるでしょう。
また、消費税は「課税売上と課税仕入れとの差額」というイメージが強いですが、実は「課税売上(輸出免税等も含め)だけ」がその実態です。
課税売上というのは非常に重要な意味をもつことになります。このように考えると課税仕入れはあくまで税額控除であり、納付税額を計算するための要素の1つにすぎないということになります。本書では、法人税及び消費税をめぐる取引をその段階ごとに捉えて考え方を私の経験事例を交えながら解説していきます。

主要目次

はじめに

第1章 そもそも、法人って何? 決算って何? 利益って何??
(1) 法人って何? 決算って何? 利益って何??
(2) 確定決算主義
(3) 法人税の計算パターン
(4) 法人擬制説
(5) 個人事業者との間の課税の公平
(6) 税法理解のためのヒント
(7) 本章のまとめ

第2章 法人税の処理を行う際に使う5つの武器
(1) 1つ目の武器~法人税法第22条
(2) 2つ目の武器~規定の趣旨
(3) 3つ目の武器~ストーリー作り
(4) 4つ目の武器~「もし」の仮定
(5) 5つ目の武器~立証責任はどちらにあるか?
(6) 本章のまとめ

第3章 法人税の処理で分かりにくいところを根本から押さえる
(1) 別表四の加算・減産の処分欄と別表五(一)の意味合い
(2) 何故、役員給与の損金不算入規定はあるのか?
(3)「売上原価、完成工事原価その他これらに準ずる原価の額」の見積り計上
(4) 短期前払費用とすることができないもの
(5) 貸倒れの損金算入要件をクリアするために
(6) 修繕費と資本的支出
(7) 生命保険料の処理が複雑で分からない!
(8) 法人事業税及び特別法人事業税は何故損金算入なのか?
(9) 税込経理と税抜経理
(10) 本章のまとめ

第4章 消費税は転嫁税である!!
(1) 売り手と買い手で消費税に関する処理は原則的に同じ
(2) 転嫁税たる消費税の計算方法1~全体を大きく2つに分けて考える!
(3) 転嫁税たる消費税の計算方法2~課税売上高の位置づけ
(4) 転嫁税たる消費税の計算方法3~消費税の世界で取り扱う取引、取り扱わない取引
(5) 転嫁税たる消費税の計算方法4~消費税の最終負担者は誰なのか
(6) 転嫁税たる消費税の計算方法5~仕入税額控除
(7) 消費税の要件課税たる部分について
(8) 本章のまとめ

第5章 消費税の規定を超具体的にひも解いてみる
(1) 国内取引をこのように考える
(2) 取引の事業性をこのように考える
(3) 取引の対価性をこのように考える
(4) 非課税をこのように考える
(5) 輸出免税をこのように考える
(6) 課税仕入れをこのように考える
(7) 個別対応方式の課税仕入れ3区分をこのように考える
(8) 選択届出書の提出期限をこのように考える
(9) 簡易課税の事業区分をこのように考える
(10) 本章のまとめ

第6章 グレーゾーン取引と解決のヒント1~役員関係の取引
(1) 役員給与
(2) 役員退職金関係
(3) 役員に対する対価(役員給与以外)
(4) 役員関係の福利厚生費・接待交際費

第7章 グレーゾーン取引と解決のヒント2~その他の取引
(1) 売上の計上時期~建築物の引き渡しの時期
(2) 税込経理と税抜経理
(3) 生命保険料関係
(4) 給与か外注費か

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